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ABS樹脂事業を統合 宇部・三菱レイヨン・JSR 来年10月めどに
宇部興産、三菱レイヨン、JSRの3社は9日、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)樹脂事業統合の交渉に関して基本合意したと発表した。宇部興産と三菱レイヨンの折半出資会社のUMG ABSとJSR100%子会社のテクノポリマーを経営統合する。2017年10月1日を合併期日とし、公正取引委員会などの国内外の関係当局に申請を行いながら交渉を進める。
UMG ABSとテクノポリマーとの合併契約と株主間契約を併せた最終計画を今年10月31日をめどに締結する予定。基本合意に基づき合併比率や統合会社の商号など、経営統合に関する具体的事項を協議する。
ABS事業は内需縮小に加えグローバル競争も激化しており、今後もさらに厳しさを増すと予想される。経営統合によって、オペレーションを最適化して製造効率とコスト競争力を確保し、国内への安定供給と海外での拡販を狙う。
テクノポリマーは、96年にJSRと三菱化学とのABS樹脂事業統合によって設立(JSR60%、三菱化学40%)された。09年3月末に三菱化学が出資を引き揚げ、JSR完全子会社となった。同様に、02年に宇部サイコンと三菱レイヨンのABS樹脂事業統合で、宇部興産、三菱レイヨン、GEが出資してUMG ABSが誕生。12年11月に宇部興産と三菱レイヨン各50%出資に変更した。
国内のABS樹脂メーカーは、内需拡大が見込めないため規模を縮小させている。旭化成ケミカルズが15年末に水島工場(岡山県)のプラント(年6.5万トン)を停止したほか、デンカも15年に千葉工場(千葉県)のABS析出工程を集約し年産能力を6万5000トンから年5万トンに削減している。
(化学工業日報 5月10日付 より)