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水島エチレン補修入り 三菱化学 旭化成 今月中旬復旧めざす
7月27日から停止している三菱化学旭化成エチレン水島工場のエチレン設備(岡山県倉敷市、生産能力57万トン=非定修時)が、今月中旬の稼働を目指し補修活動に入ることが分かった。早期の復旧にめどが立ったことで、タイトな需給状況となっている石化市場への影響も限定的なものにとどまる可能性が大きくなった。
同設備は、27日未明に原因不明の不具合を起こし停止した。不具合個所の特定などを進めたところ、主要装置の一つである熱交換機に異常を確認。装置の交換など大規模な工事をせずに補修レベルですむことも分かった。このため、8月中旬の再稼働を目標に作業に入ることにした。
三菱化学旭化成エチレンは、三菱化学と旭化成がそれぞれ水島に保有していたエチレン設備を1基化してこの4月に発足したばかり。三菱化学、旭化成はこの共有エチレン設備から原料の供給を受けて双方の水島の工場で石化誘導品を生産しているため、エチレン生産の停止にともなって大半の誘導品設備も停止している。
国内の石化市場は、アジア市場が活発となっているなか、水島の1基化も含めエチレン生産から撤退する工場が相次いだことなどで需給が引き締まっている。三菱化学旭化成エチレンのエチレン設備停止が長引けば、国内やアジア市場への影響も少なくないとみられたが、早期再開ができれば大きな影響は出ない見通し。
(化学工業日報 8月4日付 より)