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射出機事業を買収 宇部興産、三菱重工から
宇部興産は29日、三菱重工業の射出成形機事業を買収すると発表した。2017年1月1日に宇部興産の100%子会社の宇部興産機械が三菱重工プラスチックテクノロジー(三菱重工プラテック)の株式の85%を取得する。譲渡額は非公表。製品ラインアップや販売網の拡充などにより世界市場での事業拡大を目指す。
三菱重工プラテックの国内外の射出成形機事業を対象とし、宇部興産機械に三菱重工プラテックの株式を譲渡する契約を締結した。宇部興産機械が三菱重工プラテックの経営権を取得、厳しい環境下にある射出成形機事業での事業強化を図る。
17年1月には宇部興産機械と三菱重工プラテックの射出成形機を取り扱う宇部興産機械100%出資の販売会社を設立する予定となっている。
譲渡の範囲には、主力市場である北米・中国・タイの三菱重工業の射出成形機販売拠点も含まれている。それ以外の三菱重工射出成形機の海外販売拠点は、現体制を維持する。
宇部興産機械の15年度売上高は450億円。射出成形機やダイカストマシンなど産業用機械をはじめ幅広く展開している。三菱重工プラテックは名古屋に拠点を構え、射出成形機を中心にグローバルに供給している。
両社の射出成形機事業を統合することにより、製品と販売網の拡充による営業・サービスの強化、開発力、製造コストの低減などのシナジー創出を狙う。顧客のニーズを先取りした新たな価値を提供することによって世界的な競争を勝ち抜く。
(化学工業日報 8月1日付 より)