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三菱エンプラ 高意匠性PC拡充 ゴールドなど3種追加
三菱エンジニアリングプラスチックスは、高意匠性ポリカーボネート(PC)シリーズにおいて、新しい意匠性樹脂を開発したと発表した。従来の金属調や偏光パールなどの意匠に加え、ゴールドなど3種をラインアップに加えた。耐衝撃性や成形加工性に優れるPCアロイや特殊PCも開発した。これらの新規開発品をアミューズメントや自動車内装などさまざまな分野に応用し、新規需要の開拓を目指す。
同社は特殊な染顔料を独自の配合技術でコンパウンドすることで、PCの着色性や耐衝撃性、成形加工性などを維持したまま金属調や偏光パール、偏光メタリックといった高意匠を実現できるPCを展開する。
開発した意匠はゴールド、透明系偏光パール、アルマイト調の3種。ゴールドは塗装並みの多様な表現ができるほか、偏光やラメを加えることも可能。透明系偏光パールは透明性を確保しつつ意匠性を付与できるため、スケルトン部品やLED(発光ダイオード)光を裏面から照射するなどの2重演出に対応できる。また、さまざまなアルマイト調色を表現できるようになった。
樹脂ではPCアロイと特殊PCの2つを開発した。PCをアロイ化し、靭性を付与することで意匠性の低下を抑えながら耐衝撃性を向上した。また、特殊なPCを使用することで高意匠性樹脂の高流動化に対しても、意匠性や耐衝撃性を維持できるようにした。
一般的なPCは優れた透明性と高い耐衝撃性を生かし、さまざまな着色用途に使用されている。ただ金属調や偏光調色を施すと耐衝撃性や成形加工性が低下しやすく、これまでの意匠性の原着技術はピアノブラックや一部のメタリック調に限られ、成形後に塗装するのが一般的だった。
(化学工業日報 9月13日付 より)