食品容器などに使うポリスチレン樹脂製造のPSジャパン（東京・文京）とDICは6日、2017年1月出荷分からポリスチレン樹脂を値上げすると発表した。原料価格の上昇が理由で、すでに食品容器メーカーやフィルムメーカーと交渉を始めた。

  値上げ幅はPSジャパンが1㌔7円、DICが1㌔10円。5%前後の値上げに相当するとみられる。値上げの打ち出しはいずれも1年6カ月ぶり。東洋スチレン（同・港）も週内に同程度の値上げを発表する方向だ。

  ポリスチレン樹脂はナフサ（粗製ガソリン）やベンゼンといった原料コストの変動に応じて、四半期ごとに取引価格を見直す。ナフサやベンゼンは原油高や円安・ドル高で値上がりしており、先高観も出ている。

（日本経済新聞 12月7日付  より）