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ベンゼン4カ月ぶり下落 6月アジア大口価格 余剰感強く
合成樹脂・繊維の原料となるベンゼンの大口価格が4カ月ぶりに下落した。JXエネルギーが1日発表した6月のアジア契約価格は1トン615ドル。前月比5%(35ドル)安い。国内想定価格も1キロ74.3円と4%下がった。原油相場は上昇基調にあるが、ベンゼンの余剰感は強い。
米国や中国では製油所の稼働率が高く、ベンゼン在庫が高水準にある。ベンゼン由来のスチレンモノマーを原料とする合成樹脂の需要は、夏向け家電の生産終了で一段落した。供給過剰からスチレンモノマーの価格は下落基調にあり「ベンゼンの下げ圧力となっている」(JXエネ)。
米国では夏場のガソリン需要終了に先立って7〜8月に製油所の稼働率が落ちる。一方、アジアでは定期修理に入るスチレンモノマー設備が秋から冬に増え、ベンゼンの引き合いも弱まる。「年内は余剰感を保ったまま推移しそう」(化学大手)との見方が出ている。
(化学工業日報 6月2日付 より)