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ベンゼン2割弱上昇 東アジア、直近安値比 中国の輸入増える
合成樹脂や繊維の原料となるベンゼンの東アジア価格が上昇した。スポット(随時契約)価格は1トン640ドル前後と、直近の安値をつけた1月に比べて2割弱高い。季節家電の生産がピークを迎えつつある中国の輸入が増えている。
中国ではエアコン、空調ファンといった製品の生産が本格化し、ベンゼンから作る合成樹脂原料の需要が好調だ。鋼材不況で「コークス(蒸し焼きの石炭)を作る過程で出るベンゼンが減った」(化学大手)こともあり、2月のベンゼン輸入量は昨年6月以来の高水準だった。4月から5月にかけて東アジアでベンゼン設備の修理が本格化し、供給は絞られる。
ベンゼン高は食品容器に使うポリスチレン国内価格の上昇要因となる。ベンゼン高が続けば国内ポリスチレン価格も夏以降上がる可能性がある。
(日本経済新聞 4月12日付 朝刊 より)