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ナイロン原料11%高 2月大口価格
ナイロン原料となるカプロラクタム(CPL)が値上がりしている。大手の宇部興産が台湾などの大口需要家と決めた2月分の契約価格は前月比11%高の1㌧2270㌦となった。上昇は4カ月連続。中国の供給減少が影響している。
中国ではCPLの中間原料となるアノン(シクロヘキサン)の不足感が続いている。アノンはベンゼンや石炭から造るが、環境規制の強化で石炭の使用が制限されており、現地のCPLメーカーの生産が絞られている。
一方、樹脂やフィルム向けを中心に引き合いは強い。肌触りのいいナイロン繊維を造るための高品質な海外製CPLの需要も底堅く、CPL価格を押し上げている。
(日本経済新聞 3月10日付 より)