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ナイロン原料 2カ月ぶり上昇 6月、アジア市場
ナイロン繊維や高機能樹脂の原料となるカプロラクタムのアジア市場の大口契約価格が2カ月ぶりに上昇した。大手の宇部興産と台湾などの需要家の6月の契約価格は前月比15ドル(1%)高い1トン315ドル。欧州で大規模なプラントの定期修理に伴う操業休止があり、アジア向けの出荷が減ったことや、原料ベンゼン価格の上昇を背景に契約価格が上昇した。
原料ベンゼン価格は6月下旬以降、上昇傾向にある。宇部興産と競合するカプロラクタムメーカーの中国石油化工(シノペック)は7月の提示価格を6月契約価格比で5%引き上げた。
中国では合成繊維生産の季節的な盛り上がりが一巡し、秋ごろまで需要の停滞が続くが「1〜5月のナイロン需要は前年同月比5%増と伸び自体は堅調さを保っている」(宇部興産)
(日本経済新聞 7月6日付 朝刊より)