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ドバイ原油スポット価格 1年5ヵ月ぶり高値
アジア市場で原油の指標となる中東産ドバイ原油のスポット価格は5日上昇し、約1年5カ月ぶりの高値をつけた。取引の中心となる3月渡しは前日比0.70㌦高い1バレル54.30㌦前後。約1カ月ぶりに54㌦台に乗せ、2015年7月以来の水準に迫った。
米エネルギー情報局(EIA)が日本時間6日に発表する週間石油在庫統計で在庫が減少するとの観測から、4日のニューヨーク原油が上昇した流れを引き継いだ。米石油協会(API)が日本時間5日に発表した原油在庫は市場予想を超えて減少した。
16年11月末の石油輸出国機構(OPEC)総会で、加盟国は今年1月から原油を減産することで合意した。4日にはクウェートの国営石油会社が1月から減産する旨を顧客に伝えたと一部メディアが報道。17年末とみられていた需給の均衡時期が早まるとの見方が原油の買いを誘った。
石油連盟の木村康会長は5日「ドバイ原油は今後、60㌦前後で堅調に推移し、17年末には65㌦を目指すだろう」との見方を示した。
(化学工業日報 1月6日付 より)